OGAWA COFFEE LABORATORY by Yusuke Seki Studio

Tokyo, Japan

OGAWA COFFEE LABORATORY | Yusuke Seki Studio| photography : KOZO TAKAYAMA

OGAWA COFFEE LABORATORY | Yusuke Seki Studio| photography : KOZO TAKAYAMA

 

DESIGN NOTE

  • コーヒー豆を保管するシンボリックな蔵

  • 浮づくり仕上げのカウンター

  • 伝統素材の使用とローカリティの表現

EN

photography : KOZO TAKAYAMA

words : Reiji Yamakura/IDREIT

 
 

Yusuke Seki Studioの関祐介が設計した、京都の老舗コーヒーロースター、小川珈琲による新業態店のデザイン。クリエイティブディレクター、南貴之(alpha)のもと、珈琲職人の“所作”にフォーカスし、既存店とは一線を画した店づくりがなされた。

エントランス床のグレーチングには、カスタムメイドのスチール製店名サインを裏側から取り付け、アイキャッチとしている。また、自然光が豊かに入る環境のため、光の受け取り方に配慮したという関は、店内中央のカウンターとテーブルの天板に、浮づくり加工したラワン合板を使用。カウンターの足元には和紙を貼り、床の一部には京都市電の敷石を用いている。店舗のシンボルとしての蔵、繊細に納めたカウンターのディテールや藤を使った家具など、現代のデザインの中に手仕事の痕跡をできる限り入れ込むことで、新たな旗艦店に相応しい独自の顔を持つカフェとなった。

(文中敬称略)

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関祐介さんへのインタビューはこちら

 

DETAIL

エントランス前のグレーチングには、裏側からスチール製の店名サインを取り付けている。

エントランス前のグレーチングには、裏側からスチール製の店名サインを取り付けている。

カウンター越しにコーヒー豆を貯蔵する“蔵”を見る

カウンター越しにコーヒー豆を貯蔵する“蔵”を見る

カウンター周囲の床には、京都市電の敷石を用いた。

カウンター周囲の床には、京都市電の敷石を用いた。

カウンターの腰の足元には和紙を貼った。縦に見える紙の重ね幅は日本建築の伝統にのっとり、9mmとしている。

カウンターの腰の足元には和紙を貼った。縦に見える紙の重ね幅は日本建築の伝統にのっとり、9mmとしている。

自然光が豊かに入るロケーションだったため、光の受け取り方を考慮し、カウンターとテーブル天板には浮づくり加工により木目の凹凸を際立たせたラワン合板を使用。

自然光が豊かに入るロケーションだったため、光の受け取り方を考慮し、カウンターとテーブル天板には浮づくり加工により木目の凹凸を際立たせたラワン合板を使用。

脚に異素材を挟み込むコンセプトでYusuke Seki Studioがオリジナルデザインしたテーブル。この店舗用に、天板は浮づくり加工したラワン、足元には市電の敷石を用いた仕様で製作された。

脚に異素材を挟み込むコンセプトでYusuke Seki Studioがオリジナルデザインしたテーブル。この店舗用に、天板は浮づくり加工したラワン、足元には市電の敷石を用いた仕様で製作された。

 

CREDIT

名称:OGAWA COFFEE LABORATORY

クリエイティブディレクション:alpha 南  貴之

設計:Yusuke Seki Studio

照明計画:K Light Studio co.,ltd.

施工:Spec


所在地: 東京都世田谷区新町3-23-8 エスカリエ桜新町 1F

経営: 小川珈琲株式会社

用途:飲食店

開業:2020年8月

仕上げ材料

床:一部敷石埋め込み

カウンター:天板・ラワン合板浮づくり加工

腰・和紙貼り + クリア塗装

オリジナルテーブル/天板・ラワン合板浮づくり加工 + 敷石挟み込み

グレーチング内サイン:スチール特注製作

 

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