HOUSE IN SAIKO by Keiji Ashizawa Design

Yamanashi, Japan

 
HOUSE IN SAIKO | Keiji Ashizawa Design | photography : Daici Ano

HOUSE IN SAIKO | Keiji Ashizawa Design | photography : Daici Ano

 

DESIGN NOTE

  • トラス構造の大屋根と大開口のダイナミックな構成

  • 彫刻的なクス一枚板のビッグテーブル

  • 湖畔の自然環境と対話するデザイン

 

photography : Daici Ano
words : Reiji Yamakura/IDREIT

EN

 
 

山梨県・西湖の湖畔に計画された新築の週末住宅。崖を望むロケーションを生かすこと、計画前にすでに施主が所有していた、クスの1枚板を使うことが最初のリクエストとしてあったという。

施主がこの土地を購入する決め手になったという崖を望む東側には、無柱で9mを飛ばした大開口が設計されている。別荘としての利用に加え、施主の友人らが集うパビリオンのような用途を考慮し、いわゆるリビングルーム的な部屋を設けず、クスのビッグテーブルを中央に据えた広々としたダイニングスペースが計画された。

外観は、鋭い稜線を持つ大屋根が掛かり、その軽やかな意匠に対応する形で、1階RC部分の外壁にはエッジを際立たせるような躯体を軽やかに見せるデザインがなされている。

芦沢が意図した「人の意識を外に向ける」デザインと「ランドスケープと呼応するリズム」が、このワンルームの中心に凝縮されている。

(文中敬称略)

 

DETAIL

室内から対面する崖を望む、幅およそ9mの無柱の開口部が設けられた

室内から対面する崖を望む、幅およそ9mの無柱の開口部が設けられた

隣接する崖をカウンター越しに見る。右手のテーブル天板はクスの一枚板

隣接する崖をカウンター越しに見る。右手のテーブル天板はクスの一枚板

鉄平石を敷いた内土間が内外をつなぐ

鉄平石を敷いた内土間が内外をつなぐ

軽やかな屋根と呼応するように、1階の壁は端部をシャープに見せるデザイン

軽やかな屋根と呼応するように、1階の壁は端部をシャープに見せるデザイン

 

CREDIT

名称:HOUSE IN SAIKO

設計:芦沢啓治建築設計事務所 芦沢啓治 本條理恵

施工:まつもとコーポレーション 岩田裕幸

構造設計:ASA 鈴木啓

所在地:山梨県

竣工:2017年

建築面積:159.55m2

床面積: 199.76m2 / 1F136.95m2   2F42.81m2

用途:別荘

仕上げ材料:

ダイニング床/オーク材フローリングt15 (アトムカンパニー) ダイニングテーブル/クス無垢材 天井/桐羽目板t12  一部化粧型枠コンクリート打ち放し 内土間/鉄平石 浴室床/黒御影石 浴槽/青森ヒバ

 

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