G8 BENCH by TORAFU ARCHITECTS
トラフ建築設計事務所がプロダクトデザインを手掛けた木製のベンチ。リクルートのGINZA8ビルのエントランスロビー改修を手掛けた際に、その空間に合わせて開発されたデザインだ。隣接するクリエイションギャラリーG8に集うアーティストらが交流できるよう、ロビー内にはカフェが新設された。その際、ベンチの既製品には空間に相応しいものが見つからず、シンプルな門型のオリジナルデザインを提案したという。
「既存の石貼りの床や鏡面仕上げの天井といった硬質な素材を用いたインテリアに対し、ベンチには栗の無垢材を用い、外側は矩形としながら内側はぷっくりと膨らんだ柔らかな形状としています。見る角度によっては、軽やかに見えるが、中身はソリッドな重厚感のある仕上がりです。ギャラリーでのオープニングパーティーやレクチャーに利用することも想定しました」と鈴野浩一と禿真哉は語る。カラーは、染色の濃淡3色で、ナチュラル、グレー、ブラックの3タイプが用意された。家具メーカー、カリモクの技術により、手触りの良い完成度の高いプロダクトとなった。