CHAIR FOR DALI by Kei Harada/DO.DO.
Chair
CHAIR FOR DALI | Kei Harada/Do.Do. | photography : Kazutaka Fujimoto
DESIGN NOTE
素材特性から着想を得たデザイン
アーティストから得たインスピレーション





photography : Kazutaka Fujimoto
words : Reiji Yamakura/IDREIT
無垢のゴムだけを使ってつくられた2種類の椅子のデザイン。
見た目はまったく同じでも、組成により強度に違いがあるゴム素材に着目し、その特性をうまく使うことで自然なリクライニング機能を実現できるのでは、というアイデアから想起された。また、サルバドール・ダリと空中を飛ぶ椅子などを捉えた写真「ダリ・アトミクス」の情景がインスピレーションになったという。
背もたれが半円形となったモデルには硬度90°のゴムを使用し、よりシンプルな脚形状を実現。背もたれが角アールのモデルは硬度70°のゴムを使用し、座った時に、背もたれが“しなる”ソフトな座り心地となっている。ともに、東京デザイナーズウイークに出展された。
(文中敬称略)
DETAIL
ゴム自体のしなりでリクライニンングしたような座り方のできる椅子を考えたという。
断面寸法は揃え、背もたれのデザインだけ変化させている。左のモデルには、より柔らかい硬度70°のゴムを、右のモデルには、より硬めの硬度90°のゴムを使用。足にも背と同じ素材を用いているため、ソフトなゴムを使った左側のモデルの脚は、強度を増すために貫を設けた。
°
CREDIT
名称: CHAIR FOR DALI
デザイン: DO.DO. 原田 圭
製作:木本ゴム工業
・
発表:2011年
仕上げ材料:ゴム(硬度90°、および硬度70°)