KUMITAS by Kai Ono
多摩美術大学 美術学部 環境デザイン学科
ヒトは変化していく生き物です。
住む場所、家族、趣味嗜好など時と共に人は変わっていきます。
特に近年は人類にとって大きな変化の時代になりました。オフィスで仕事をしていた人が家で仕事をしたり。家で過ごす時間が増えたり。そんな世の中に、用途を限定しない変化することを前提とした家具が必要なのではないでしょうか。
KUMITASはそんな人と共に変わることのできる家具です。あるときはスツール、あるときはデスク、シェルフやベンチと組み方次第で使い方は無限に広がります。また使わない時や移動の際にはコンパクトにできます。
また近年、世界はサスティナブル思考へと舵を切っています。一方、家具についてはどうでしょうか。住宅の前に棚や椅子が粗大ゴミとして出されている光景をよく目にします。むしろそれが当たり前の風景にすら人々の目には写っているのではないでしょうか。その家具をよく見てみるとまだ使えるものがほとんどだったりします。おそらく引っ越しや模様替えで「ゴミ」とされてしまったのが想像できます。これは家具として一生を終えたといえるのでしょうか。
共に『変化』する家具KUMITASであれば、働き方やちょっと気分を変えたい時にも新しく家具を買い換える必要はありません。KUMITASは組み替えることで新しい価値を見出せる家具です。
words: Kai Ono
CREDIT
作品名:KUMITAS
氏名 :小野 海
学校名: 多摩美術大学 美術学部 環境デザイン学科
卒業年:2022
応募カテゴリー:家具デザイン
素材:シナ共芯合板 15mm厚